ゴーストを「育てる」†
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Category:仕様メモ
目次:
これは何?†
ゴーストで、AIBOやたまごっちのような文脈での「育てる」システムを作る為の考察
「育てる」楽しみとは†
- 子供を育てるのがとても大変なのに、人間はたいてい子供を育てる
- 育てる楽しみは、本能に根ざす楽しみだ
- 生物ではないものを育てる楽しみすら感じられることを、AIBOやたまごっちは証明している
- 育てたものを、互いに見せ合うという楽しみもある。「公園デビュー」、ペットショー、AIBOオーナーのOFF会、etc...
「ゴーストを育てる」とは†
- 「ゴーストを育てたいなら、自分で作ればいいじゃない」という問いが当然出るだろう
- しかし、簡単になったとはいえゴースト作成(=広義の「育てる」)は手間がかかる。「手軽な楽しみ」とは言いがたい。
- 生物を育てる場合を考えてみる。生物であれば「自分で育っていく」点も大きな楽しみだ。
- AIBOなども、(事前にプログラムで作られた範囲ではあるが)自分で育っていく
- 今のゴーストに無い点は、この「自分で育っていく」点だ
- 「育てたものを互いに見せ合う」も、現在はゴースト作者のみの楽しみだ
「ゴーストを育てる」の理想的イメージ†
- 人間が自然に持っている「子供を育てる」能力の延長上で、ゴーストを育てたい
- プログラミング、絵、文章のスキルを問わず、面白い人が育てれば面白くなるようにしたい
- 育てたゴーストを通じて、人が互いに交流できるようにしたい
- ゴーストとともに、人間も成長できて欲しい
- こうした「育てる」を実現するためには、ゴースト自体がそれなりに「知的」である必要がある
- 人間のような意味での「知的」でなくてもいい。昆虫レベルの知性でも、表層レベルをいじれば立派に人間的に見せることができる。
- ゴーストの成長をどうやって外見的に見せるか。他の人と見せ合う場合、何らかの差別化ポイントを欲しがるのではないか。
- ゴーストを見せ合う場をどうするか。サーバをどうするかという問題もさることながら、見せ方をどうするか。
- 成長したゴーストを見せる行為は、元となったゴースト作者にとっては「再配布」に該当する。従って、著作権に対するガイドを設けた方が良いのでは。例えばcreative commonsとか。
- 再配布する際、必要なのがパラメータ/データファイルのみとすれば、原著作者の著作物を再配布しないで済む(だろう)。従って、これはサーバ構成とも密接に絡む問題。
コメント†
- 学習内容が永遠に保持されると、処理の肥大化とともに学習結果がゴーストの行動に表れにくくなる。 対策としては、保持可能な情報量を意図的に低く制限し、トコロテン式に古い学習内容を忘れていくという「循環型育成」もありでは。 -- またく
- ゴーストに好感度と同じように真ん中(もしくは多少偏りを持たせてゴーストの好みを持たせる)から始まる思想値を設けてユーザが選んだ選択によって加減していき会話の内容も思想値によって変えることでゴーストの好き嫌いを作れると思います。応用として、たとえば「政治」の話題で複数のスイッチを設けてメーターを一つにするとか好感度や他の思想値と絡めてメータを同時に変えるという方法もありだと思います。 -- ミルキィ
- 選択肢に加え、起動時間や放置カウント、構い方によって数種類の「状態」に育っていくのも面白いと思います(たまごっちの移植になってしまいそうですが)。朱鷺乃のように、こちらから教え込むのもありかなと。ただ、育った結果はどのように現れてくるのでしょうか。仮に姿が変化するとして、現在のようにsurfaceむき出しでは結果を見せ合う意義が薄らいでしまう気もします。またゴースト作者の負担を軽減するため、ある程度の「育成状態」は偽AIやプラグインないし新しいサブシステムを作って区別するといいと思います。 --
- 今のところ考えている状態の変化としては「気分」や会話の内容の「好み」によって会話が多少増減したり、会話の「好み」によって出現(もしくは消える)会話が出たり、サーフェイスをずらして表情を全体的に暗く(明るく)したり、いっそのこと「気分」によって人格を変えてしまう(お兄ちゃんなんかキラい!ハァハァ)とかなら現状の偽AIでも十分いけると思います。あとはデベロパさんの創意工夫でなんとかww -- ミルキィ
- それと本当に成長させるのであれば朱鷺乃のシステムの応用で、自分から自分の話す会話の中でよく使われる単語を見つけだしてユーザに意味を聞くぐらいのハイテクじゃないとなかなか難しいと思います、更新の時に単語だけをいくつか追加してゴーストにユーザに意味を尋ねさせるのも手だと思います。 -- ミルキィ