その1 走る!滑る!転んで笑われる!†
どこぞのアニメの主題歌ですがまあ気にしないように。
文章の基本として、「起承転結」がありますね。
\h:今日は~~へ行ってきたよ。(起)
\u:ほほう。
\h:そしたら、お財布を忘れちゃって…(承)
\u:おいおい。
\h:しょうがないから、靴底に隠しておいた千円札を使ったんだ。(転)
\u:靴底!?
\h:ずいぶん前に隠したお札だったから、ぼろぼろになってて…店員さんに嫌な顔されちゃった。(結)
\u:そらそうだろ。
トークでこれをやるのは重要です。
でも、これに縛られると、いつの間にかテンポが悪いトークができあがります。*1
それに、ソロゴーストでは相槌が無い分、台詞回しがくどくなる恐れがあります。*2
そこで、すっきり爽やかに端折ってみます。
\h:買い物行ったのに、財布忘れちゃってさー。
\u:おいおい。
\h:たまたま靴底にあったお札使ったら、~~の店員さん怒ってた…
\u:当たり前だ。
短く書いただけじゃないか、って思いますよね。私もそう思います。
でも、普通の会話のように見えますよね?見えると思ってください。見えるんです。
起承転結を持たせる会話を短くすると、これぐらいになるんだ、と思ってください。
「こんなの俺でもやってるぞ、改めて何を言ってやがるボケがぁ」
確かに。とりあえず、この流れが一番最初から思い浮かべば、問題はありませんね。
では、次の部分しか浮かばなかった場合はどうすればいいのか。
\h:買い物に行ってきたんだよ。
\u:あっそ。
ものすごく素っ気ない会話です。
起→結。\hの振りを頭から潰してますね。
これじゃ面白くありません。
これを膨らませてみましょう。
\h:買い物に行ってきたんだよ。
\u:あっそ。
\h:冷たいなー。
\u:夏だからちょうど良いだろ?
買い物のトークと見せかけて、\uの態度をネタに持って行こうとしています。
もうすこし膨らませてみましょう。
\h:買い物に行ってきたんだよ。
\u:あっそ。
\h:冷たいなー。
\u:夏だからちょうど良いだろ?
\h:そーいう問題なの?
\u:じゃあどういう問題なんだよ。
逆に問いかけて、さらに進めます。
\h:買い物に行ってきたんだよ。
\u:あっそ。
\h:冷たいなー。
\u:夏だからちょうど良いだろ?
\h:そーいう問題なの?
\u:じゃあどういう問題なんだよ。
\h:現代文学における感情の起伏と、相方の態度の関係。
\u:意味が分からんわい!
はい、起承転結の完成です。
トークを作るには、取っ掛かりを見つけることが重要です。
それをどのように膨らませるかは、あなたのセンスにかかっています。
今回の結論:ネタの種を見つけよう。†